bet36体育在线

图片

本文へ移動

私たちらしく、可愛らしく。
スイーツ開発で味わった喜びと成長

2024.11.29

PROFILE

経営学部 経営学科 食ビジネスコース4年生
大久保 結衣さん
経営学部 経営学科 食ビジネスコース4年生
南野 愛優花さん

大久保結衣さん
大阪府生まれ。
家にいることも好きだが、お出掛けすることも好き。
広島、香川、東京とさまざまな所へ旅行をしている。
最近では、めんたいパーク神戸三田を訪れた。
「フードコーナーの明太子おにぎりが美味しかったです」。

南野愛優花さん
大阪府生まれ。
お出掛けも好きだが、お家にいることも好き。
お家では大好きなYouTubeをよく見ている。
幅広くいろんなジャンルの動画を見ているそう。

その華やかさと甘い魅力に惹かれてつい手に取ってしまうコンビニスイーツ。2023年の秋、大阪成蹊大学の学生が考案した商品が、近畿地区のローソンで販売されていた。そのコンビニスイーツ『スプーンで食べる 黒ごまレアチーズケーキ』を企業と共同開発した経営学部4年の大久保結衣さん、南野愛優花さんに、商品開発の経緯と自身の成長についてお話を聞いた。


 

オープンキャンパスで感じた「食ビジネスコース」の魅力

「オープンキャンパスに参加して―」。大阪成蹊大学を志望した理由を、そう二人は口を揃えた。
南野さんは、高校2年生のときから飲食店でアルバイトをしていたこともあり、「食」に興味を持っていたという。

オープンキャンパスを訪れたときに、『食』について学べることを知りました。少人数でみっちりと経営についても学べることが、将来に役立つと思い志望しました」。

一方、大久保さんは、数回オープンキャンパスを訪れるなかで、食ビジネスコースに惹かれていったそう。「そのとき、先輩方が商品開発したものを食べて、美味しかったのを覚えています」。
大学4年間、興味を持ちながら学び続けられるか、有意義に過ごせるかを考えたときに、大阪成蹊大学へと志望校が絞られていった。

実際に入学して、有意義な時間を過ごしているという。少人数制であるため、自分の意見が言いやすく、また相手の意見もしっかりと聞くことができるのだそう。
「お弁当などの商品をグループごとに一から企画?プレゼンしたり、このコースならではの授業がいくつもありました。」と二人は教えてくれた。 同じ学年、同じコースの大久保さんと南野さんだが、二人が仲良くなったのは、2年生のときに、共に所属したゼミがきっかけだった。


 

産学連携の学修で商品開発へ挑戦

二人が所属した髙畑ゼミでは、学生が考案した商品企画を企業へ提案し、商品化をめざす産学連携の学修が行われていた。連携先の希望を提出したところ、二人は同じ企業だったという。
「商品開発は、みんなができるようなことではないので、そんな貴重な経験ができるならやってみたいと思い挑戦してみました」と南野さん。
大久保さんも「先輩方が、実際に商品の開発を実現させていたので、そういった姿を見て自分も取り組んでみたいと思いました」と話すように憧れていた商品開発へ、二人で取り組んでいった。

連携した企業は、コンビニ大手の株式会社ローソンと老舗ごま専門メーカーの株式会社和田萬。
まずは、各企業の店舗や工場に伺い、現場の雰囲気を視察。わだまん圃場「WADAMAN GOMA FARM」では、ごまの収穫も体験した。


▲ごまの収穫体験

ローソン、和田萬、彼女たちでミーティングが始まったのは、連携先が決まって約3カ月後の3月。
その後、彼女たちから両企業へ商品企画の提案を行なっていった。
しかし、1回目の提案は通らなかった。調味料を提案したが「コンビニではなかなか売れない」と言われた。


▲ローソン、和田萬との開発会議の様子  多くの試作品を提案した

大久保さん、南野さんは2社からの意見を踏まえ、話し合いを重ね再度提案。
残念ながら2回目も採用に至らなかった。

「実際に二人がコンビニでよく買うものって何だろう?」。
消費者の目線に立ち考え、思い付いた。『スイーツだ』。
そうして迎えた3回目の提案でようやく方向性が決まった。

▲二人で何度も話し合った

 

好きから生まれた美味しく可愛らしいスイーツ

最終的に商品化が決まったのが『スプーンで食べる 黒ごまレアチーズケーキ』
二人の“らしさ”が詰め込まれた商品だ。
大久保さんは、ごま好き。「普通のごまではなく、ごま油を絞った後の通常なら廃棄してしまう『脱脂ごま』を使用し、食品ロスの削減に貢献しています」。本来は捨てられるはずのものに新たな価値を付与する、いわゆる「アップサイクル商品」だ。
その脱脂ごまを使い、お菓子作りが得意、食べるのも好きという南野さんが試作品を作っていった。
試作を重ねて生まれた『スプーンで食べる 黒ごまレアチーズケーキ』は、甘酸っぱいレアチーズと黒ごまペースト入りレアチーズが合わさり濃厚な味わいに。
「脱脂ごま」を混ぜ込んだクランチ生地はサクサクな食感で、黒ごまの風味、レアチーズケーキの風味が特徴。見た目にも二人のこだわりが。
表面はマーブル模様で可愛らしく、パッケージもピンク色の帯で売り場が華やかになるようにした。また、パッケージの裏面には、各々で描いたという似顔絵も。可愛らしく手に取りたくなる商品が完成した。


▲マーブル模様で可愛いい見た目に。パッケージにもこだわりが
 

完成した姿を目にし、感動と笑顔が溢れた

商品が発売されたのは、2023年10月3日。取り組み開始からおよそ1年後のことだった。
当日、二人はローソンのスイーツ売り場を訪れた。

最初見た時は、現実じゃないような…。いや現実なんですけど、本当に並んでいることが信じられないくらい、嬉しくて感動しました」と南野さん。
「友達からも食べたよ、美味しかったよって連絡がきて、これまで頑張ってきて良かったなと思いました」と大久保さん。

多くの時間とさまざまな想いが込められた商品。スイーツ売り場に並ぶ姿に感動した二人。思わずスマホで写真に収めた。 『スプーンで食べる 黒ごまレアチーズケーキ』は、その年の大学祭でも販売された。ステージでの開発ストーリーの発表、商品のプレゼント企画、限定価格での販売。それらの企画?実施も二人で考えて行なった。
実際に自分達が開発した商品を口にする大勢の姿。その姿に、思わず笑顔が溢れた。


▲大学祭で販売

 

学外コンペで最優勝受賞

笑顔となる出来事は、それだけではなかった。
「2023アグリカルチャーコンペティション」の実践的研究分野で、最優秀賞に輝いたのだ。
「黒ごまのしぼりかすを使用したスイーツの開発物語 ー健康志向スイーツへの未利用資源の活用ー」というテーマで発表。
「アグリカルチャーコンペティション」は、大学生を対象とした農業、食、地域、農業協同組合に関するプレゼンテーション大会。
2017年から開催され、2023年で7回目。この年は16大学、57チームが参加した。二人が所属する食ビジネスコース?フードシステム研究室としては、初の全国1位。
オンラインでのプレゼン、受賞式であったため、周りには身近な人たちが。
「周りのゼミ生や先輩方も足を運んできてくれていて、受賞の瞬間、全員でわぁっと喜んだのは、今でも思い出せるくらい記憶に残ってます」と当時の喜びを二人は語った。


▲アグリカルチャーコンペティション最優秀賞

学修を通しての成長を卒業後の力に

この喜びは、1年間の成長があったからこそのものだろう。ごまの収穫体験、商品の企画、パッケージの制作、生産工場の見学、販売まで、学修を通じてはじめてのことを数多く経験することができた。

「商品開発をすることは難しくて、期間も長く大変な面もありました。でもそれ以上に、やりがいや達成感、そういったものも感じることができました。大学卒業後、私は食品関係の企業に就職するので、今後もこの学修での経験を活かして商品開発に携われたらなと考えています」と南野さん。

「私は、人と関わりコミュニケーションを取る機会が増えたことで、今まではメモを見て話さないとうまく伝えられなかったことも、その場で自分の言葉で伝えられるようになったかなと思っています」と大久保さん。1年経った今、成長を実感している。来年、新社会人となる二人。食ビジネスに関して学び、その経験を活かしてこれからさらに成長していく二人を応援したい。


 

大学、そして高校生の後輩たちへ

最後に後輩へのアドバイスを、大久保さん、南野さんの順にお聞きした。

「私自身、大学1年生、2年生のときには、具体的に何がしたいか思い描けていない部分もありました。でも産学連携の学修で商品開発を経験して、自分がやりたいと思ったことは悔いが残らないように精一杯取り組むことが大切だと感じました。大変なことも含めて経験することが、きっと将来につながるはずです」。
「大阪成蹊大学の食ビジネスコースは、少人数制で先生とも会話しやすく、学びを深めやすい環境だと思います。また、いろいろなことに挑戦しやすい環境でもあると思います。自分のやりたいことは、やらずに諦めてしまうよりもやってしまった方が良い。挑戦したら何か得るものは絶対あるはずです。ぜひ挑戦して、そこから人としても成長して欲しいですね」。



インタビュー動画も公開中!


※在学生の表記は2024年10月取材時のものです。